中国の温家宝総理は17日、国務院常務会議を招集した。会議では現在の経済情勢の分析と第4四半期の経済運営の手配、配置が行われた。会議では中国経済の成長が安定に向かい、引き続きプラスの変化が見られるとし、努力によって今年の目標を全面的に達成する自信があると確認された。
会議では経済情勢の深い分析が行われ、次のように指摘された。マクロ経済の諸指標を組み合わせてみると、現在、中国経済はファンダメンタルズが良好で、安定に向かい、引き続きプラスの変化がみられる。それは主に次の点に表われている。
1、経済成長が安定に向かい、9月の主要指標の伸びが多少加速した。第1―3四半期の国内総生産(GDP)の前年同期と比べた伸び率は7 7%で、年初に定めた目標の範囲内を維持した。9月の一定規模(本業の年間売上高2000万元)以上の工業企業の生産額(付加価値ベース)は前年同月比実質9 2%増、社会消費財小売総額は14 2%増、第1―3四半期の固定資産投資は前年同期比20 5%増、貨物輸送量は11 8%増となった。9月の輸出は9 9%増で、7月の1%、8月の2 7%の伸び率を大幅に上回り、単月の輸出規模としては過去最高を記録した。製造業購買担当者指数(PMI)は49 8で、4カ月ぶりの上昇となった。生産者物価指数(PPI)は5月からの前月比連続下落に歯止めがかかった。消費者信頼感指数は100 8まで回復した。