財務省は10月22日、貿易統計速報を発表した。データによると、2012年上半期(4−9月)の貿易収支は3兆2190億円の赤字(約2540億元)となり、比較可能な1979年以来、半期ベースで過去最高の赤字額となった。報道によると、これは釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題による中日関係の悪化が原因で、日本の貿易赤字が長期化する可能性がある。
日本の2012年上半期の貿易赤字の主因は、対中国輸出の減少だ。データによると、2012年上半期の対中国貿易赤字は、1兆5309億円(約1200億900万元)に達した。2012年9月の対中国輸出額は、前年同月比14.1%減の9538億円(約747億6900万元)となり、8月の9.9%減に続き4ヶ月連続の減少となった。自動車、製鉄、電子部品等の日本経済の支柱産業が、苦戦を強いられている。
他にも、中日関係の改善が進まない状況下、10月の対中国輸出額がさらに減少するという指摘もある。欧州債務危機の影響を受け、対欧州輸出額も短期間内に回復する見込みはない。中国経済の発展減速の他に、釣魚島問題による中日関係の悪化にも改善の兆しがなく、日本の貿易赤字が長期化する恐れがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年10月24日