世界三大格付け機関の一つとされる米国のスタンダード&プアーズ(S&P)は24日に北京で記者会見を行い、中国の銀行の資産規模ランキング上位50行についての研究成果を発表した。それによると、中国銀行業界の経営環境は厳しくなっており、今後3-5年で国内行は信用をめぐる壁に突き当たるという。銀行産業は二極分化していき、小規模行が寄り集まって「暖を取る」事態も予想されるという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
S&Pの金融機関格付けディレクターの寥強氏によると、資産規模で上位50位に入る銀行を分析すると、過去5年間で大手行の市場シェアが徐々に減少し、小規模行や外資系銀行のシェアが増加していることがわかる。小規模行や外資系銀行の営業能力や資産の質などの指標をみるとそれほど大きな違いはないが、リスクについてはなお大きな違いがあるという。