寥氏は次のように指摘する。こうした違いは主として、同じようなリターンを生み出しながら、資産の組み合わせの質が大幅に異なることに現れている。一連の小規模行は大手行と同じようなリターンを獲得しているが、このリターンは貸付の非常に急速な増加を土台としており、貸付先はリスクの高い産業に集中している。不動産業や建築産業などだ。
寥氏の見方によると、小規模行や外資系銀行は今後、はっきりと二極分化し、国内の銀行産業の現在の運営状況を背景として、これからはますます多くの小規模行が身を寄せ合って暖を取るようになったり、大手行と提携したりするようになる。すでにこうした状況がみられており、小規模行間の業務協力連盟などの形で現れている。とはいえ、まだ合併買収(M&A)の段階には至っていないという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年10月25日