世界最大のエネルギー生産国であり、急速な成長を遂げ、世界経済で重要な役割を発揮している経済国として、中国のエネルギー分野での動向が世界の注目を集めている。26日付中国証券報が伝えた。
中国国務院新聞弁公室が24日発表した「中国エネルギー政策白書」(以下、白書)によると、中国はエネルギーの発展に力を入れており、エネルギーの自給率は常に90%前後に保たれてきた。近年、中国のエネルギーの対外依存度は大幅に上昇し、特に石油の対外依存度は2000年の32%から57%に上昇している。
◆石油対外依存度の上昇続く
2011年上半期、中国の石油の対外依存度は55.3%だった。2012年以来、中国経済は鈍化し、製造業も低迷しているものの、2011年から現在にかけての石油の対外依存度は尚も2%近く上昇している。
消費財情報サービス会社、卓創資訊の石油精製品アナリストである胡慧春氏は『毎日経済新聞』の取材に対し、「石油の対外依存度の上昇は、中国の経済成長による石油需要の拡大を示している。また、中国のエネルギー安全保障問題が緊迫していることを際立たせている。中国の石油の対外依存度は年々上昇しており、エネルギー問題における安定供給の確保(エネルギーの安全保障)の問題が浮き彫りになっている」との見方を示している。