◇急成長の周期は今後も持続
【25日付ドイツ紙der Freitag電子版】米経済学者Arthur Kroeber氏は、中国が「中所得の罠」に陥るのはまだまだ先のことと指摘する。半数近い中国人が依然として農村で生活し、都市に働き口を求めている。今後こうした人々の需要は非常に大きく、中国経済は高度成長を続けるという。
実際、中国の指導者は輸出推進の成長から国内経済を強化し、社会と生態のバランスを重視する方向にすでに調整を進めている。賃金が増加し、全面的な医療保障体制も構築されてきている。
【25日付シンガポール紙・海峡時報】シンガポールの尚達曼(シャン・ダーマン)副総理は、「中国が世界で占めるリーダー的地位は世界経済に重要な影響を与える」と指摘。世界にとっての中国の重要性について、「世界はますます中国への依存が高くなる」とし、「中国は需要と投資の重要な源で、国際社会は中国によって安定と経済・通貨の秩序を維持することになる」と語る。そして、「中国自身も重要な経済構造の転換を経験し、資本蓄積から資本効率を重視し、消費を成長の原動力にするようになる」と予測する。
尚副総理はさらに、「中国はリーダーとしての役割をうまく演じるだろう」と楽観視し、「世界がこれほどまで一つの国の構造転換の成功に依存することはなかった」と言及する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月29日