ポスコが盗んだとされる技術は主に電気用鋼の製造に用いられるもので、このような製品は鉄鋼製品の中の工芸品といわれ、この技術を擁する企業は世界でも数社しかない。関連サイトにある資料によると、こうした製品は電力産業、電子産業、軍需産業に不可欠な軟磁性合金であり、主に各種の電機、発電機、変圧器の芯に利用される。製造工程は複雑で、製造技術には厳格さが求められ、海外の生産技術は特許の形で保護されており、企業の「生命線」とみなされている。
また徐氏によると、中国の鉄鋼企業は自前の研究開発によって電気用鋼の生産技術を掌握している。一部の型の製品の技術はまだ海外製品と開きがあるが、全体的にみて海外の技術の壁を突破したといえる。こうした観点からみれば、新日鉄の主張にはもっともなところがあるとはいえ、韓国が「えん罪」である可能性もあるという。
現在明らかにされている情報によると、今回の工業スパイ裁判は11月21日に次回の公判が行われる予定。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年10月31日