新興経済体と西側の大国とが協力を進める場合、技術移転が改めて焦点となっている。今月29日から31日にかけての中国技術管理学会の2012年国際年次総会では、多くの学術関係者が「技術とイノベーションの戦略的管理と持続可能な発展 中国と西側との国際技術移転」というテーマをめぐり、多角的な視点で討論を行っている。「国際金融報」が伝えた。
討論の中で指摘されたのは、国境を越えた国際技術移転は中国にも米国にも欧州連合(EU)にも利益があるということだ。技術移転の成功は、中国の技術イノベーションを実現可能な目標に転換させるだけでなく、欧米諸国の科学的成果や技術的成果を利益の望めるビジネスに転換させることができるからだ。
実際、中国企業はここ数年の間に相次いで多国籍企業の仲間入りを果たし、その多くが国際的に有名なブランドへと成長してきた。こうした成功例からわかるように、後続者は先駆者に追いつくことが可能であるだけでなく、技術移転、技術の飛躍、技術イノベーションを通じて先駆者を追い越すことも可能なのだ。