続騰する人件費により中国製品の強みが失われており、東南アジアの一部の国家がより安価な人件費を武器に、一部の製造メーカーの産業移転を引きつけており、世界製造業の構造および重心に変化が生じているという分析がある。これに対して袁教授は、「製造業の移転という結論を導き出すのは早計であり、中国の製造業の見通しは明るく、長期的に発展する。製造業の重心が移っているとは言えない。せいぜい低コストおよび安価な人件費に依存する技術力が最も低い産業が、人件費が安く発展水準の低い国に移転するぐらいだ。しかし高い技術力を持つ、もしくはさらに高い品質を必要とする産業は中国に留まり、むしろ中国進出が増加するだろう。ゆえに製造業の移転というすう勢が現れたと断言することはできない。製造業は中国で、より広く長期的な前景を持つ」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年11月3日