60%以上の「中立的」な消費者をいかに取り込むかが、今後の日本車ブランドの最重要任務となる。これは日本車同士の激しい戦いが繰り広げられることを意味している。
注目すべきは、消費者が日本車に対して反感を持った理由だ。消費者は、「内と外、対中国と対外国で態度が違う。中国市場で販売しているのは淘汰された古い車種ばかり」といった点に不満を感じており、多くの人が「日本車メーカーは中国市場を軽視している」と考えている。時代の変化に対応できず、消費者のことを尊重できないメーカーは、日本車が軒並み打撃を受けている状況の中、さらなる挫折を経験するだろう。
レクサス中国の野崎松寿・執行副総経理(副社長)は今回の危機をしっかりと分析している。野崎氏は「トヨタ本社は需要に基づきレクサスの対中輸出を削減した。これはディーラーの利益と安定した市場供給を保証するためだ」と指摘する。輸出を調整する一方で、レクサスは今年の販売予想を下方修正した。