米アップル製品を受託生産する中国のEMS(電子機器受託生産)大手「富士康科技集団(フォックスコン)」の郭台銘会長は7日、供給不足に陥っているアップルの新型スマートフォン「iPhone5」について、「設計上の理由から技術的な難易度が高く、アップルからの大量注文に対応しきれないでいる」と説明した。「新京報」が海外メディアの報道を引用して伝えた。
「iPhone5」は米国市場で予約開始が発表された1時間後に、出荷日時が当初の9月21日から2週後に延期されるなど、供給不足が取りざたされていた。出荷された第1週目には500万台以上を売り上げたが、アナリストは「もし供給の問題さえなければ、この数字はもっと大きくなっていた」とみる。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は先月25日の決算会見で、「『iPhone5』の需要は極めて強く、供給不足を心配している」としながらも、「現在の生産量はアップル史上最大。いつ供給のバランスが取れるか予測がつかないが、わが社の『iPhone5』供給能力には自信がある」と語った。
一方、郭会長は海外メディアの取材に対し、「『iPhone5』は組み立て時に、アルミ製のケースに傷がつきやすく、多くの商品が不合格となってしまった。商品の損傷率を下げるため、新しい品質検査システムの導入を余儀なくされた」と語っていた。(編集MZ)
「人民網日本語版」2012年11月10日