世界のエネルギー地図に、現在変化が生じている。IEA(国際エネルギー機関)が12日に発表した報告書によると、米国は2020年にサウジアラビアに代わり、世界一の石油生産国となる見通しだ。この変化は世界のエネルギー供給に影響をもたらし、地域の政治情勢にも影響をもたらすだろう。中国新聞社が伝えた。
IEAの同報告書(2012年度「世界エネルギー概要」)によると、米国のガソリン・石油生産量の増加により、世界のエネルギー地図が書き換えられる見通しだ。IEAは、「新技術の応用に伴い、石油採掘量が増加を続けるため、米国が2020年にサウジアラビアに代わり、世界一の石油生産国となるだろう。米国の石油輸入量は、現在の20%から低下を続ける」とまとめた。
米国は2020年に天然ガスの純輸出国となり、石油はほぼ自給自足を実現する。米国は2035年に、石油の純輸出国となる。2035年、中東諸国の石油の90%がアジアに輸出される。
同報告書は、「イラクは2035年にロシアを抜き、世界2位の石油輸出国になる」と指摘した。