日本車の直面する不利な情勢のためか、日本車が広州モーターショーの展示規模を縮小する、集団欠席するといった噂が伝わっていたが、これは憶測に過ぎなかった。トヨタは今年の広州モーターショーで、合弁会社の一汽トヨタ・広汽トヨタ、およびレクサスブランドから、コンセプトカー・国産車・輸入車の計46機種を出展する。トヨタの展示ブースの面積は約4500平方メートルに達し、同社の広州モーターショーにおける過去最大の展示ブースとなる。
広州モーターショー組織委員会の関係者もまた、「ホンダ、日産、三菱、マツダ、スバル、スズキ等の日本ブランドが参加し、昨年と同等の展示規模を維持する。各社はそれぞれのコア技術、および最新の成果を展示する」と表明した。日本ブランドが依然として強気の姿勢で、広州モーターショーを主戦場としていることが分かる。
日本自動車メーカーと中国の合弁会社は、現在の窮地から早期脱却し、広州モーターショーという今年最後の機会を利用し、巻き返しを図る構えを見せている。
しかしながら、日本車の「春」はまだ遠い。中国新聞網は先ほど、「日本車が市場シェアを回復するか?」をテーマとする調査を実施した。このうち44.5%の回答者は、中日関係の緊張の緩和に伴い、日本車が徐々に販売を回復するとした。一方で55.5%の回答者は、日本車の中国でのイメージが損なわれ、またさまざまな懸念から購入を控える人が増加し、市場シェアが回復することはないとした。