中国のモータリゼーションの急速な発展に道路の建設がついていくのは大変なようだが、北京のみに限って言えば、だんだんとバランスがとれるようになりつつあるようだ。それでも交通管制その他ソフトの面でまだまだ改善の余地があるような気がする。余談になるかも知れないが、1908年の北京オリンピックは今から考えてみると、北京市のインフラ改善、交通管制のノウハウの学習という面で大きな効果があったと言えよう。最近、北京市はコンベンション・シティ化しつつあり、世界マジック大会その他いろいろな国際会議やイベントが開催されているし、第18回党大会という大きな行事もスムーズに開催されたことなどから見ても、世界的都市への道をスムーズに進んでいるように思える。
また、注意しなければならないのは、北京はかつての古都から急速に近代化しつつある都市なので、下水、排水施設などが老朽化しており、ちょっとした集中豪雨で、冠水したりするケースが見られることだ。諸外国の多国籍企業のアジア総本部が多数北京に集まっている昨今のこと、こういうことが発生しては面汚しになるに違いない。豪雪に見舞われると首都空港では対応にてんてこ舞している。これくらいのことは少し頭を使えば、解決不可能ではないはずだ。これからは急速な発展とともに、積み残してきた課題の解決にも取り組んでもらいたい。近代化イコール交通渋滞ではないはずだから・・・・・・。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月18日