◆不動産の好況に陰り、新エネルギー業界の業績悪化
2012年は変化が激しい一年であったが、中国の長者番付では、不動産業が依然として主役となった。胡潤長者番付の上位15名のうち、不動産業界の長者数が前年比2人増の9人に達した。入選者は異なるが、上位10名のうち半数は不動産業界の長者となった。
フォーブスの中国人長者番付のうち、計43人の長者が10年間に渡り入選しているが、このうち21人は不動産業界の長者だ。不動産業は過去10年間で、最も富を創出する業界であった。
しかし不動産抑制策を受け、長者番付における不動産業の地位がすでに低下している。今年の2大中国人長者番付のうち、不動産業界の長者はいずれも1位の座を占めなかった。2012年胡潤長者番付のうち、上位50名の不動産長者の資産総額は前年より5.2%、5年前より17.4%減少した。そればかりではない。2012年の不動産業界の長者数は全体の19.8%のみだが、10年前の同比率は50%に達していた。