◆製造業の回復、文化産業が新たな注目点に
2012年の胡潤長者番付のうち、製造業が不動産業を抜き、長者数が最多の業界となった。製造業の長者数は全体の20.5%に達し、不動産業を0.7ポイント上回った。
データによると、2012年の中国500強企業のうち、272社が実体分野の企業となった。その売上高は500強のうち43%を占めたが、利益は25%のみだった。業界関係者は、「実体経済の回復を受け、製造業の長者数の増加もまた積極的なシグナルとされる」と語った。
中国人長者番付のうち、メディア・文化・娯楽産業が急成長した。王健林氏の率いる大連万達集団による、世界2位の映画館チェーン・米AMCシアターズの買収は、その良い一例だ。
フォーブス上海分社の範魯賢社長は、「これは中国の過去10年間の経済・社会の大発展が、すでに文化繁栄の段階に入ったことを示す。莫言氏のノーベル文学賞受賞もまた、このすう勢を示している。文化産業は将来的に、中国資本市場の新たな注目点となる」と語った。
「人民網日本語版」2012年12月18日