不動産業の安定的な低迷と比べ、新エネルギー業界は激しい浮き沈みを経験した。特に太陽エネルギー、風力エネルギーなどの産業が、深刻な影響を受けた。
フォーブスが2012年に発表した中国人長者番付において、 向日葵の呉建龍氏、拓日新能の陳五奎氏、京運通の馮煥培夫妻、超日太陽能の倪開禄氏、尚?電力の施正栄氏、吉キン科技(キン=金が三つ)の包士金氏、華鋭風電の韓俊良氏といった、中国新エネルギー業界の代表人物がランキングから除外された。胡潤長者番付でも、太陽エネルギー産業が「被災地」となり、呉建龍氏の資産が69%減、倪開禄氏と倪娜氏(親子)の資産も59%減となった。施正栄氏は2008年に215億元の資産総額で8位に入選したが、今年の資産総額は30億元に減少した。
業界関係者は、「中国太陽エネルギー産業は、過去数年間は産業のスターとして、数え切れないほどの富の神話を創造してきた。しかし周期的な要因、盲目的な生産能力の拡大、高い海外依存度、欧米との貿易摩擦の悪化により、かつての輝きが失われた」と指摘した。
政府はこのほど新エネルギーに対する支援策を相次いで発表しており、同業界の発展に対する自信を示している。これは短期的に見ると同業界の回復を促すが、国家と国民を利する産業になるかについては、今後を見守る必要がある。