そのため、2013年のCPIの新たな価格上昇要因は、2012年の特徴をそのまま引き継ぎ、季節要因と概ね並行した動きを見せる。タイムラグ要因と合わせて推計すると、2013年のCPIの前年同期比伸び率は2.5%付近で変動する可能性が高く、1月に1.5%の年内最低水準となる見込みだ。
2012年のCPIとPPIはいずれも低下傾向をたどっていたものの、2013年は別々の動きを見せる。
2013年のPPIはタイムラグ要因の影響を受け、前半は低水準で推移し、後半に上昇傾向となる見通しだ。過去のデータを見ると、2001―2011年、12月のPPIはいずれも前月比で横ばい、12月の鋼材、銅、石炭などの価格も概ね同じような動きとなっており、2012年12月のPPIが前月比横ばいとなる可能性は高い。そのため、2013年のPPIのタイムラグ要因も推測でき、上半期は大幅なマイナスが続き、特に1―5月はいずれも―1.5%を下回り、マイナス幅は下半期に入ってから徐々に縮小し始める。