クリスマスも終わり、米国の「財政の崖」まであと数日に迫ってきたが、議論の実質的な進展は見られない。主な原因はアメリカ合衆国が予算を出せないからだ。これに対して、米国メディアはこんな軽口をいっている。「土地を売って金をつくったらいい。天然資源が豊富なアラスカを中国に売り払えば、中国に未返済の1兆ドル以上の米国国債も解決だ。」「環球時報」が伝えた。
米国華字サイト中文網は、12月24日ワシントンポスト紙の財務経済エネルギー関連記者であるスティーブ・マフソンの論説を引用し、米国の抱える16兆ドルの国債をなんとかしたいなら、シンプルでスマートな方法があると紹介している。増税も、支出削減も必要がない。ほんの少しの想像力を用いればよい方法、それはアラスカ州を売却することだ。マフソンは中国は申し分のない売却先であるという。資金がじゅうぶんにあり、外貨準備で米国債に投資している。しかも中国が困っているエネルギー不足や深刻な汚染問題も解決できる。
土地を売るのに最も重要なのはタイミングだとマフソンは説く。今、アラスカ州を売れば、少なくとも2.5兆ドルは手に入る。もしかすると売値は倍より多くなるかもしれない。米国の巨大な債務プレッシャーを軽減するにはじゅうぶんな金額だ。この考えは「ばかばかしい」のだろうかと、マフソンは投げかける。「財政の崖」に落ち込む恐ろしい未来よりもばかばかしいのだろうか、16兆ドルの債務よりもばかばかしいのだろうか、と。
その上、アラスカ州の買い手は多いだろうとたたみかける。ロシアは中国の前に失地回復を求めるだろう。プーチンはまさにロシアの権力や栄光を復活させる機会を狙っている。アラスカを買い戻すのはそのちょうどよいチャンスになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月25日