新華網12月21日付の報道によると、中国共産党中央軍事委員会(中央軍委)は、『中央軍委の職務上の行動規範に対する規定10項目』を発表し、豪華な宴会を設けること、飲酒、迎賓用のじゅうたんを敷くこと、花を飾ること、士官・兵士による隊列を組んでの来客の送迎などの形式を重んじた接待方式を廃止することを定めた。24日付の経済関連メディアの報道によると、この『規定』によって、中国の白酒(蒸留酒の総称)関連銘柄は同日、軒並み大幅安となり、最大手の貴州茅台は5.55%安と下落率がトップ。その他洋河股フェンは4.97%安、五糧液、山西汾酒、瀘州老窖などの白酒株の下落率も3%を上回った。「環球ネット」が伝えた。
アナリストは「近日、可塑剤問題が発覚した中級白酒メーカーの酒鬼酒による衝撃がまだ緩和されない中、中国政府と軍当局が倹約への取り組みを強化したことによって、消費需要の圧力がより一層高まり、白酒市場の株価下落に追い討ちをかけている」と指摘した。
経済関連メディアによると、流通株式10億4000万株で算出すると、貴州茅台はわずか1日で、時価総額にして125億元の損失に見舞われたことになる。
アナリストは「短期間内、政府、軍隊、国有企業などの政府公務による飲食・公用車・海外出張費用は引き続き、厳しく規制されると見られ、高級白酒メーカーの売上にかかる圧力は大きい」と予測している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月25日