華北・華中の広大な雪原を発し、霧雨けぶる江南を過ぎ、緑の生い茂る嶺南に至る。このほど開通した北京と広州(広東省)を結ぶ京広高速鉄道のG801号に乗ったところ、窓外の景色はこのように移り変わった。「経済参考報」が伝えた。
世界で最も営業距離の長い高速鉄道である同鉄道は26日に全線開通し、北京から広州までの時間が約8時間に短縮された。同鉄道は環渤海湾経済圏、中原経済圏、武漢都市圏、長株潭都市圏、珠江デルタ経済圏の5つの経済圏を結ぶもので、沿線地域の経済発展を牽引し、産業の移転を加速させる上で大きな役割を果たすものとなる。関連部門の試算によると、同鉄道の社会経済への牽引作用は毎年300億元を超えるという。
鉄道部科学技術司の周黎司長は、「京広高速鉄道の開通後は、社会の時間コストが低下し、人々の移動は極めて便利になり、地域の経済社会のバランスの取れた発展に巨大な作用をもたらし、近隣都市との融合が効果的に推進されるようになり、沿線の都市化、工業化、情報化のプロセスが加速する」と話す。