開通から3年が経った武広高速鉄道のケースをみると、珠江デルタから長株潭都市群と武漢都市圏への産業移転が促進されている。あるデータによれば、同鉄道は3年間でのべ9千万人の乗客を運び、彬州や衡陽(ともに湖南省)を代表とする湘南地域では、09年から現在までに3千件を超える産業移転プロジェクトが行われ、湖南省全体の約4割を占めた。また同鉄道の開通後、同省の沿線都市では消費財小売総額が大幅に増加し、省全体の平均水準を大きく上回った。
京広高速鉄道は既存の路線の輸送力も上昇させた。鉄道第三勘察設計院集団有限公司の孫樹礼チーフエンジニアによると、同鉄道の開通により、京広鉄道は旅客と貨物が分離され、既存路線の貨物輸送能力が大幅に向上した。おおまかな計算によると、豊台西駅(北京市)から武漢北駅までの貨物輸送能力は約2千万トン増加し、鉄鋼、セメント、ガラスの製造といった伝統産業の発展を支える力強い輸送能力を保障することになったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年12月27日