2008年の米国サブプライム危機の発生後、中国は大規模な投資計画を推進し、地方政府の債務水準が大幅に上昇した。今年1-10月、地方融資プラットフォームの地方債発行規模は約6000億元に達し、昨年通年の約1500億元を上回った。これは政府の債務水準が急速に上昇し続けていることを示す。中国経済の成長が今後どのようにモデルチェンジするかはさておき、負債に依存する成長というすう勢がほぼ形成されたようだ。経済参考報が伝えた。
都市化による内需刺激、経済成長のけん引が期待されている。都市部住民の生活水準向上を主題とする都市化は確かに、消費と投資をけん引することができるだろう。しかしその前提条件は、政府による大規模な借金だ。現在の都市化は30年前の都市化と異なり、生活水準の向上、現地人と他省出身者の収入格差の縮小を目的としている。これは大量の資金を必要とする都市化だ。かつての都市化は工業化による結果であり、農村部の安価な労働力が都市部に流れ込み、企業に莫大な利益をもたらすと同時に、政府の収入を増やした。これは大量の資金を生む都市化だ。かつての都市化により農民が都市部の貧民と化したが、現在の都市化は借金返済を目的とするものだ。今後の都市化推進の進度は、各地方政府の債務管理能力によって決まる。しかし高齢化および経済成長率の低下に伴い、今後の財政支出の増加率は財政収入の増加率を大きく上回ることになり、この不足分をより大規模な借金により補わなければならない。