国連・世界観光機構(UNWTO)は今月12日、「微博(ミニブログ=中国版ツイッター)」上で、2012年の全世界の海外観光客数は延べ10億人を突破、観光業の年成長率は3.5%から4%となる見通しで、このうち中国人観光客は最大の成長原動力となっていることを明らかにした。中国青年報が伝えた。
UNWTOによると、海外を訪れた中国人観光客は前年比30%増、ロシア人観光客は同16%増。中国やロシアからの観光客増加によって、地中海エリアなど以前から観光地として人気のあった国々に巨大なビジネスチャンスがもたらされた。だが、これらの旅行先国は、努力して海外観光客の入国をよりスムーズで簡便なものとする必要がある。UNWTOのタレブ・リファイ事務局長は、「地中海エリアの一部国家では、ブラジル、ロシア、インド、中国からの観光客を対象とした観光ビザの制限緩和を進めるべきだ。これらの国家からやって来る観光客の増加スピードは、債務危機のダメージを受けた欧州諸国からの観光客の増加スピードをはるかに上回っている。前者の新興諸国では、中産階級層が日ごとに巨大化しており、彼らは続々と海外旅行に出るようになった」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年12月29日