中国経済は8月に底打ちに達してから緩慢な回復軌道にのり、第3四半期(7−9月)の実質成長率は7.4%となった。2010年第4四半期(実質成長率は9.8%)以降、実質成長率が7四半期連続で低下しており、厳しい状況のように見える。しかしマクロ経済指標の月間データの変化を見ると、工業生産額、輸出額、固定資産投資額、小売総額が9月以降に反転もしくは増加している。
これらの数値の変化を見ると、経済は8月に底打ちに達し、9月以降に上昇軌道にのったことが分かる。多くの専門家は、2012年の年間成長率は7.6−7.7%に、2013年は8.0−8.2%に達すると予想している。
中国経済を今後けん引する原動力は3つある。一つ目の原動力は、金融緩和策を背景とする地方インフラ投資の増加だ。2012年4月以降、中国の金融政策は引き締めから緩和に向かった。1−9月の貸付額は前年同期比18.3%増となり、大幅な増加を実現した。