2013年始まって3日目の取引日となる1月8日、中国人民銀行(中央銀行)は、人民元の対米ドル基準値を8カ月ぶりの高値に設定した。これを受け、人民元対米ドルレート基準値は続伸し、1米ドル=6.2804元と、2012年5月9日以来の高水準となった。同日、人民元対米ドルのスポットレートは、再び人民元為替レート改革以来の高値を更新した。アナリストは「市場では依然、外貨決済(外貨売り・人民元買い)需要が旺盛で、人民元の上昇の勢いを後押しする力は強い。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が2012年最後の会議で、量的緩和第3弾(QE3)について、2013年中に停止もしくは縮小する考えを示したが、中・短期的に見て、米ドルが強含みの展開になるのは難しい。各方面の要素を総括すると、人民元相場は、短期的には依然として堅調な上昇を維持することが期待できる」との見方を示している。9日付中国証券報が伝えた。
中国外匯交易(外国為替)センターのデータから、2013年1月4日、7日、8日の人民元対米ドルレート基準値は、1米ドル=6.2897元、6.2872元、6.2804元の上昇傾向となっている。スポット市場を見ると、2013年最初の取引日、人民元相場は対米ドルでほぼ横ばいで引けたあと、7日以降の2日間は何れも小幅に続伸している。