米ドルの動向に関して、シンガポールの華僑銀行(OCBC)の為替アナリストである謝棟銘氏は、「FRBはQE3停止の時期を見計らっていることを暗示しているが、米ドルは中期的には、尚も多くの不確定要素に直面している。そんな中、米ドルの動向が人民元為替レートに及ぼす影響はそこまで大きくはならない」との見方を示している。
また、謝氏は「紆余曲折に富んだ2012年が終わり、2013年始まって早々の人民元相場の動向から、人民元の強含みの展開は依然変わっていない事ははっきりしている。しかし、輸入総量、貿易黒字の伸びが鈍化傾向にあることを考えると、今後の人民元の上昇は、比較的限られたものとなる」との見方を示している。
「中国証券報」より 2013年1月9日