1月8日、人民元対米ドルのスポットレートは、1米ドル=6.2241元で取引終了し、前の取引日より55ベーシスポイント(0.09%)上昇、2日連続の上昇となった。注目したいのは、8日に「ストップ高」の水準(同日のスポットレートの変動幅の上限は6.2176元)には達しなかったものの、一時1米ドル=6.2227元の高値を付け、2012年11月27日の為替改革後の最高記録である6.2223元と、わずか4ベーシスポイントの差に迫ったことである。
8日の国外のノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場を見ると、人民元の1年物NDFは、1米ドル=6.31元付近で推移し、前の取引日の終値6.3160元からやや上昇している。2012年最後の取引日の6.3300元に比べ、2013年始まってまだ数日間ということを考えると、相場の動きからは明らかな上昇傾向がうかがえる。