2012年通年の人民元建て新規貸付額は8兆2000億元で、市場予想の8億3000億元を下回った。業界関係者は「これは、2012年に債券などの他の融資ツールが信用貸付の代わりとして、用いられていたことを反映している。また、管理機関による年末の信用貸付に対する規制は、2013年に金融政策をある程度緩和する余地を残している」と指摘している。
国務院発展研究センター金融所総合研究室の陳道富主任は、「社会融資規模のうち、信用貸付が占める割合が52.1%まで低下しており、社会融資の構造が信用貸付から、『非信用貸付』へと転換していることが分かる。2013年、人民銀は信用貸付の融資規模を適度に拡大する可能性があるが、信用貸付の伸び率に対する規制力は弱まる。一方で、信用貸付以外の融資の勢いは鈍化し、全体的な規模は拡大するものの、伸び率は低下する」との見方を示している。