市場関係者は、非常に高度な科学技術力を持ち、人的資本が集中する戦略的新興産業として、北斗がもたらす市場は想像以上に大きいと話す。
中国の衛星測位システム管理事務所のスタッフによると、長期にわたって国内の民間地理位置情報サービスの市場はGPSに独占されていた。位置情報の把握や、「人人網」や「大衆点評網」、「微信」といったソーシャル・ネットワーキング・サービス、近所のレストランや銀行、ホテルの検索、料理の評価、友達を探すなど、GPSのサービスは我々の生活に深く入り込んでいる。
中国では現在、無料でGPSが使用できる。しかし永遠に無料とは限らない。2012年の衛星測位システム産業はすでに1200億元を超えている。将来、中国におけるこの産業の市場規模は5000億元を突破することになるだろう。北斗の総設計師である中国科学院の孫家棟氏は、今後2年のうちに、北斗システムを応用した産業が中国で勃興すると認識している。
衛星測位システムは国防と民間産業にとって重要であることから、政府は北斗システムの応用を促進させる一連の政策を発表した。北斗の衛星測位システム産業は大きな発展を迎えそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月12日