「中国経済は以前のような高速成長までは回復していないものの、経済総量は既に過去を大幅に上回っている。今、世界経済は『アメリカの時代』から『中国の時代』へと移り変わろうとしている」との英銀行大手・香港上海銀行(HSBC)のチーフエコノミスト・スティーヴン・キング氏の発言は、大多数の外資系銀行の見方を代表するものである。
2012年、中国経済の成長率は13年ぶりに「8%」を割り込んだが、米国経済の勢いのない回復やユーロ圏の続く低迷に比べ、外資系銀行は中国経済の成長の潜在力により楽観的な見方を示している。海外資金は中国経済の回復と改革の恩恵に与ろうと、続々と中国の株式市場、為替市場に流入している。
経済の安定回復にはインフレ台頭が伴う