高度成長はすばらしいことで、われわれも大なり小なりその恩恵をこうむっているわけである。第一、私は仕事で日本に長期滞在していた頃には、中国がこんなに速く発展するとは想像していなかった。せいぜい、冷蔵庫、テレビ、ビデオデッキぐらいなら買える時代が来るだろうと思っていたが、それがなんとすでにマイカー族がめずらしくない時代となっている。
しかし、急速に変貌をとげる社会についていけない社会サービス、福祉の問題も顕在化している。今では奇数、偶数のマイカー出勤日などいろいろな措置がとられているが、発展パターンの転換という他の国に前例のあまりない大事業に取り組むためのシンクタンク、市民、市当局を含めての学習が不可欠となりつつあるようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月23日