豊富な流動性および活況を呈する市場全体の投資ムードを受け、香港株式市場では、近年周縁化されつつあるグロース・エンタープライズ・マーケット(創業板)が、2012年12月より活路を切り開いている。GEM指数(創業板指数)は2カ月間で20%上昇し、香港証券取引所の全体的な水準を大きく上回った。23日付中国証券報が伝えた。
これはそれまで指数が著しく下落していたことが一因だ。また適格国内機関投資家(QDII2)の積極推進を背景とし、価格的に優勢を占める一部の香港創業板株を、中国本土の資金が底値買いしたのも重要な原因だ。これを受け、このほど創業板株の取引量が増加し、株価が高騰した。中国本土と香港の資本市場・投資主体の融合に伴い、香港株式市場の創業板を含む中小株は窮境を脱する可能性があるが、そのチャンスは必然的に構造的なものとなる。
「中国証券報」より 2013年1月23日