世界経済成長の脆弱な基盤を背景とし、今年のダボス会議は危機感が満ちており、悲観的なムードさえ感じられる。フォーラム開幕の前夜、創設者であるクラウス・シュワブ氏はパーティーの中で、「経済の先行きに対して慎重な態度を持つ必要がある」と促した。ロイター通信は23日、「ダボス会議開幕前、一部の中央銀行・ビジネス界の指導者は、各国が相次いで金融緩和・物価上昇を決定していることについて、懸念を表明した」と報じた。エコノミストらは、米・日・欧の中央銀行の経済危機対策が、「伝統的な軌道から離れている」と指摘した。
AFP通信は23日、「今年のダボス会議では全体的な金融リスクの他に、ユーロ圏債務危機が依然として、さまざまな困惑・懸念の焦点となっている」と伝えた。欧州がいかにして債務の深淵から這い出すか、同時に経済の活力と競争力を再構築するかは、複雑な命題だ。