▽通貨戦争勃発の可能性大
日銀の資産買い入れ基金はもともと今年末に期限を迎え、残高は101兆円に達する見通しだった。だが日銀は22日、2014年から毎月13兆円相当の金融資産を買い入れると発表した。毎月10兆円相当の国庫短期証券と2兆円の長期国債を買い入れるという。
日銀の決定は欧州の多くの国や韓国、タイなどの政府から強い批判を浴びている。ドイツ連邦銀行(中央銀行)のイエンス・バイトマン総裁は、世界各国の中央銀行の独立性が弱まっていることは、一連の競争的な利下げにつながる可能性があると警告した。バイトマン総裁によると、すでに一連の驚くべき越権行為が行われており、たとえばハンガリーや日本などの新政権は、中央銀行の責務に大きく介入しているという。