◆質・効率重視―政策目標の方向性の変化
経済発展の最終的な目標は国民生活の質向上である。これまでの経済成長が衣食の満足、社会的・経済的な蓄積を主に追求してきたとするなら、新たな経済成長目標は人々のよりハイエンドな需要を満たすことである。
この度の中央経済会議では、「速い」という言葉は姿を消し、「健全な発展の維持」が経済成長の新目標となり、「質」と「効率」が初めて重要な位置に据えられた。つまり、政策担当者らは経済成長のスピードを一直線に追い求めるのではなく、成長の質と効率向上、人々の実質的な所得の向上、資源・エネルギーの効率的な利用、産業付加価値の不断の向上、人と自然・生態環境との調和をより重視するようになったことが一段と明確化した。