あるモーターショーの2日目、アストン・マーチンの展示ブースのスポーツカーがテープで囲われ、近距離からの観覧と接触が禁じられた。スタッフは、「この車は販売済みです」と語った。北京、上海、それから毎年年末に開催される広州モーターショーでは、このような光景が繰り返されている。中国の若き富豪が1000万元(約1億4000万円)級の高級車を買い取ったという情報は、各モーターショーのホットな話題となる。第一財経日報が伝えた。
ブガッティ・ヴェイロン、ベントレー・ミュルザンヌ、ランボルギーニ、マセラティなどの高級車の販売担当者は異口同音に、「購入者の身分は明かせないが、多くは30歳前後の若者だ」と語る。彼らの外見は一般人と変わらないが、高い購買力を持つ。
中国富裕層は、各コンサルティング会社やメーカーのリサーチの中心となっている。マッキンゼー・アンド・カンパニーは先ほど発表した報告書の中で、2014年の中国富裕層家庭が400万戸に達し、平均年齢が日本を20歳下回るとした。一般的な消費者と比べ、富裕層は教育水準が高く、個性を求める傾向がある。