経営不振に陥っている米テスラ・モーターズは、中国進出を計画している。同社は先ほど、2013年春に中国初のディーラーを設立すると発表した。同社は高級電気自動車とSUVを生産しており、コンセプトカーに似た奇抜なデザインとスポーツカーに比肩する加速性能を売りとしている。同社のスポーツカータイプの電気自動車「モデルS」の米国での販売価格は5万ドル(約31万元=465万円)に達する。中国で輸入販売する場合、販売価格は約50万元(約750万円)に達する見通しだ。
テスラ・モーターズの販売担当者のジョージ・ブランケンシップ氏は1月中旬、同社が2013年に世界で25店のディーラーを開設する(中国初のディーラーを含む)と発表した。同氏は、「当社は自動車を販売するのではなく、交通手段の電気化の推進を促したい」と語った。しかし美しい理想は、抗えない現実に直面している。
テスラ・モーターズの2011年の売上は2億400万ドルに達し、このうち第4四半期の赤字額は8150万ドルに増加した。同社の2012年第3四半期の売上高は、前年同期比13.1%減の5010万ドルとなり、赤字額は前年同期の6508万ドルから1億1100万ドルに拡大した。2012年第3四半期末、「モデルS」の毎週の生産台数は100台のみだった。