日本経済新聞の統計によれば、2012年、日本自動車メーカーのタイやインドネシアなど東南アジア6カ国での販売台数が4割近く増の約273万台となり、合計台数で中国市場と甲乙つけがたくなっているという。6億人を擁する上向き消費経済が活気を呈する東南アジアは、鋭い嗅覚をもつ日本の自動車メーカーにとって新たな焦点となっている。
日本の大手自動車メーカー数社の投資傾向をみると、中日関係の局面の先行き不透明さを憂慮して政策の影響を受けるとともに、どうやら中国市場の重要性に対する認識が揺らぎつつあるようだ。
2012年、主要日本自動車メーカーの中国での販売台数は程度の差こそあれ軒並み減少した。トヨタグループの2012年中国での販売台数は84万台と同期比4.9%減、日産自動車は5.3%減の118.1万台、ホンダは60万台以下の3.1%まで下がり、マツダはさらに13%まで下げ1年間で18.7万台しか売れなかった。