中国は米国の状況とは正反対だ。中国は成長を維持するため、投資を継続する必要がある。これは各地で高速道路と空港を新設している国家にとって、容易なことではない。中国が今後十年間に渡り、サービス業を推進し、生産人口の減少の流れに適応するに伴い、投資の需要が減少することになる。
当然ながら、中国の投資率も低下する。日本の1980年代以降の経験を見ると、投資の急減は大規模かつ持続的な経常黒字を生む可能性がある。たとえ貯蓄率が低下し、本国通貨の価値が上昇したとしてもだ。通貨の価値上昇はむしろ外部の利潤を促し、同時に輸出型業界への投資を妨げる。