欧州諸国(特にフランス)が赤字に対する資金提供の停止を決定し、ブレトン・ウッズ体制が崩壊したが、その経済方式は残された。アジアの経済体は米国の赤字に対して融資を行うという任務を引き受け、同時に米国市場を利用して高度成長を実現した。中国は「ブレトン・ウッズ?」と呼ばれる経済方式の、最新かつ最大の受益者だ。
世界の成長には不均衡との共存が伴うが、不均衡は常にマクロ経済の歪みを生み、数年間・数十年間に渡り持続される。そのため、次の不均衡との共存が、どのような姿で現れるかが真の問題だ。中国は大規模な経常黒字を取り戻す可能性があり、その場合は米国の融資需要を満たし、世界のその他の国にも十分な融資を行わなければならない。この資本フローが世界金融システムに流れ込み、経済が繁栄を取り戻すのだ。「ブレトン・ウッズ?」において、中国は「世界の工場」から「世界の投資家」に変わる。すべての不均衡と同じく、これは歪みを引き起こすが、長年に渡りその計画を維持することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月23日