中国共産党中央行政局はこのほど会議を開き、「国務院機構改革および職能転換プラン(草案)」について検討した。観測筋は、「新たな大部制改革(行政機関の機能重複の解消による効率化を図る改革)が実施を間近に控えている。これは次の市場化に向けた取り組みが加速化するシグナルを示し、市場メカニズムによる資源配置の役割を発揮することを目的とする」と指摘した。行政資源の統合、行政機関の数量の減少、部門の協調にかかるコストの削減により、行政の効率化を図る。これは市場経済の条件下における、マクロ管理の役割・位置づけに合致するものだ。25日付中国証券報が伝えた。
長期間に渡り、行政の市場に対する過度な干渉により、市場機能の効果的な発揮が妨げられている。同時に、政府の管理機関が林立している。また政府の巨大な行政機関により、部門間の機能の重複、政策決定の効率低下、行政運営コストの増加が生じている。これは経済市場化のさらなる推進の流れに、著しく逆行するものだ。国務院所属部門は現在28部門に達するが、多くの先進国の政府部門は12―18部門のみだ。