ケース3:梁さん(紡績品輸出業)
日本との取引は厄介
梁さんは青島市の香港中路にある貿易会社の社員だ。会社は紡績品を日本へ輸出するのが主業務である。いま、会社を最も悩ませているのは為替だ。「だいたい2011年からかしら。日本の顧客の一部が取引を東南アジアに換え始めました。我々との取引は減る一方です。現在、大幅な円安になっていることから、契約を取るのはとても難しい。本当に考えどころです。取引をしないと食べていけないし、取引しても円安が心配だし」と嘆息する。
「東南アジアの労働コストは中国より安いから、彼らの競争力は徐々に高まっています。日本の得意先の多くはすでにバングラデシュやベトナムなどと取引を始めています。少数の中・高級品だけを我が社から買っていますね。昨年下半期以降、このような傾向がはっきりとしてきたように感じます」と梁さんは言う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月26日