全国政協委員で嫦娥二号、嫦娥三号の総指揮者、総設計者顧問である葉培建氏は、3日、北京で新華社の単独取材を受けた際、宇宙白書で発表した通り、目下、中国が有人月面着陸の核心技術に取り組み始めていることを明かした。
葉培建氏は、米国はすでに有人月面着陸に成功しているので、さらに遠い火星や小惑星に挑むだろうと語った。
中国以外にも欧州、ロシア、インドなどが月面を目指しているが、葉培建氏はこんな短い言葉で中国人の月面への夢を表現した。「宇宙技術を向上させ、中国人は月に行かねばならない。いつになろうと私が生きているうちに見届けることができるだろう。」
中国の火星探査計画について話が及ぶと、月面探査プロジェクトを通して中国は多くの技術を把握しインフラも整備されてきた。中国の深宇宙観測通信能力はすでに地球から4億キロ離れた火星にまで届くまでになり、火星探査の遠隔観測通信能力を備えるようになるだろうと明かした。
だが、国の総合的な判断では火星探査は今のところまだ明確な計画はない。月面探査は2020年までは無人探査がメインとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月4日