今年に入り、全国の多くの地域で深刻なスモッグが発生し、「スモッグが深刻な年の7年後に肺がんの発症がピークを迎える」とインターネット上に書き込まれ、スモッグと肺がんの「7年の契り」が注目を集めた。
これについて、全人代代表、重慶市腫瘍医院院長の周琦氏は、「スモッグと肺がんの『7年の契り』説には科学的根拠がなく、現時点で疫学による大量の深い研究も行われていない」と話した。
周琦氏によると、肺がんは一種の行為によって起こる疾病であり、大気中の汚染物質、能動喫煙や受動喫煙などが原因だとはっきりしている。北京や上海などの大都市でここ10年の肺がん発症例が大幅に増加しているのも、大気汚染が大きな原因である。大気汚染が深刻になれば、飲酒や喫煙をしなくてもガンになる可能性はある。大気汚染から逃れることは誰もできず、その点から言えば、汚染はSARSよりずっと恐ろしい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月4日