全国政協委員の陳徳銘商務部部長は4日、「外的環境に大きな変化がなければ、2013年の輸出が2012年を上回るだろう」と述べ、2013年の輸出情勢について、慎重ながらも楽観的な見方を示した。また、外的システマティックリスクに注視し、防ぐ必要があるとも指摘した。5日付中国証券報が伝えた。
2月の中国輸出の前年同期比伸び率が1月を下回ることが確実となっている。アナリストは、2月に輸出がペースダウンした原因について、「春節(旧正月)休暇による実質稼働日数減少の影響を受け、対外貿易企業では輸出の出荷遅延、有効稼働率不足などにより、輸出規模が大幅に減少した」としている。
一方で、「国際市場の需要が安定していることを考慮すると、2013年の中国の年間輸出成長率が正常な範囲に収まる可能性が大きい。主要経済国で引き続き金融緩和政策が実施されていることで、世界市場は自信を取り戻しつつあり、2013年の世界経済は弱い回復局面となる見通し。外需回復の後押しを受け、第2四半期から、中国の輸出の安定上昇傾向はより一層明らかになる」と指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月5日