林国本
改革、開放政策の実施で、大発展をとげてきた中国広東省沿海部は、このところ内陸部から出稼ぎに来る人たちの漸減で、求人難にさらされつつある。
こうした現象は当初から想定されていたことで、こういうことが起こる前に沿海部の産業のグレードアップ、中・西部への移転など手を打つべきことは当初からシンクタンクが指摘していたので、想定外のことではないはずだ。
中部、西部がだんだんと発展をとげている昨今のこと、これまで出稼ぎに来ていた人たちの一部は地元で就職している方が、子供の教育や両親の面倒を見るなどの面でメリットがあり、沿海部で就職する場合、給与などではいくらかましかも知れないが、いろいろな出費を考えると地元で就職した方が有利と考えるに至ったため、こうした新しい変化が現れたものと見られている。