2月、中国経済は引き続き回復に向かっているものの、一部のデータが予想を下回り、市場では経済が安定した成長を維持できるかどうかの議論が起きている。評論家は「現在の経済は依然、穏やかな回復を保っているが、不動産市場調整策などが影響し、第1四半期以降の一定期間、経済の回復ペースは鈍化する可能性がある」との見方を示している。11日付中国証券報が伝えた。
2月の消費者物価指数(CPI)が前年同期比3.2%増となったのは、主に春節休暇の影響が強く、現在の経済回復が下支えとなっていることをも反映している。2月のCPIは前月比1.1%増だった。うち、食品価格の前月比伸び率は概ね季節要因を反映したものと見られているが、非食品価格の前月比伸び率は、季節要因による影響を上回った。特に消費財とサービス価格はいずれも上昇し、現在の経済成長は尚短周期の回復が続いていることを示している。