総合的に見て、第1四半期の経済は比較的強い回復傾向となる見通しではあるが、その後の一定期間に、景気回復のペースは緩やかなものになるだろう。
そして、当面の最大の不確定要素は投資の成長である。一部の地域では、明らかな投資意欲が見られており、特に第2四半期は例年、インフラ投資と貸付の最盛期であり、投資そのものの強い成長力が期待されている。しかし、2013年は、政府による引き締め政策が不動産投資に与える影響を考慮すると、インフラ投資の伸びが適切な水準に戻る見込みで、不動産投資が大幅に上昇に転じることは期待できない。資源、環境コスト面の圧力の上昇、第一次分配における格差の拡大、消費財と投資商品の価格の続く上昇、経済の質の向上、インフラなどの分野に対する重複投資の削減などの一連の要因により、一部の分野では投資の伸びが鈍化している。そのような状況の中、マクロ経済の牽引における逆サイクルの調整の役割には不確かな部分が多い。