投資が経済回復を牽引するという基本的な形は変わっていない。現在の経済回復は、2012年第4四半期からの不動産投資に牽引された投資の伸びによるところが大きい。不動産は現在の経済の主導産業の一つであり、その成長周期は経済の成長周期と概ね一致している。2013年1―2月、固定資産投資の伸び率は2012年通年を0.6ポイント上回り、不動産開発投資の伸び率は2012年通年よりも6.6ポイント高い。投資成長の牽引により、第1四半期の経済は引き続き回復に向かう見込みであることを示している。
外需の回復も現在の経済回復の重要な支えとなっている。2013年1―2月、中国の輸出は前年同期比23.6%増となり、2012年12月から続く対外貿易の回復傾向が続いている。しかし、輸入は前年に比べわずか5%増に止まり、中でも2月の輸入は前年比15.2%減で、13カ月ぶりの低水準となり、中国国内の需要が弱いことを裏づけ、経済が弱い回復局面にあることが分かる。